カテゴリーソート
-農業生態学-
科目名
農業生態学
テーマ
ここ数年のネパールの急激な変化と、拓大JICAプロジェクトに求められていること
実施日
2020年12月9日(水)
担当教員
竹下 正哲 国際学部教授
講師
キソル・チャンドラ・カナル 氏〔ヒマラヤ極地研究所所長、ネパール・トリブバン大学講師〕
活動内容
講師のカナル博士は、JICA拓殖大学ネパール連携青年海外協力隊プロジェクトの立役者で、プロジェクトを立ち上げるにあたり、ネパール大統領や首相と直接交渉にあたってくれた方です。ここ数年、カナル博士を大学に迎えて、講義をしていただくことが恒例になっていましたが、今年はコロナで入国できないということもあり、Zoomで講義していただきました。
テーマは、今回のコロナによってネパールの農業事情がどのように変わったか、というものでありましたが、カナル博士自身がコロナに感染してしまったということもあり、現地の危機感がよく伝わってくる講義でした。ネパールのロックダウンは日本よりもずっと厳格で、買物のために午前中に2時間、家族で1人だけが外出を許される他は、一切誰も外に出てはいけないとのことです。にもかかわらず、インドからの流入もあり、感染者が急増していましたが、ここにきて理由はよくわかりませんが、感染者は激減してきているといいます。
ネパールが日本と大きく異なっている点は、若者の大部分が出稼ぎのために海外に行ってしまうことです。GDPの30%を海外送金が占めるほどその問題は大きかったのですが、コロナにより世界中に散らばっていたネパールの若者が全員帰国することになりました。その受け皿として農業がもっとも期待されており、政府の後押しのもと、農業改革が一気に進みつつあると教えていただきました。受講生たちは、将来ネパールプロジェクトに参加する資格を持つ農業コース生だったので、みんな熱心に聞いていました。
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