拓殖大学「教育ルネサンス」改革改善への取組


01-3 教育・研究 - 各学部における実践的な職業教育の充実

2020年度 実践的な職業教育の充実

-交通論B-

  • 科目名

    交通論B

  • テーマ

    商船と海賊

  • 実施日

    2020年12月9日(水)

  • 担当教員

    松田 琢磨 商学部教授

  • 講師

    上杉 洋平 氏〔(一社)日本船主協会 海務部〕 

  • 活動内容

    商学部の専門科目「交通論」は、様々な交通機関の現状と課題について、知識を得て社会に出る前の基礎力を涵養することを目的に挙げています。2010年前後、アフリカのソマリア沖を中心に海賊が多く発生し、商船が多くの被害を受けるなどして注目を集めました。海賊問題は、国際物流を支える交通においていまだに重要な問題であるものの、その実情は広く知られておりません。
    今回の講義では、(一社)日本船主協会海務部の上杉洋平氏に国際貿易における海運の役割と船員の仕事、世界における海賊問題の現状と対策について、船員としての実務経験にご説明いただきました。上杉氏は日本人では2,000人ほどしかいない現役の外航船員(一等航海士)であり、コンテナ船やLNG船をはじめとする11隻への乗船経験があります。本講演は現場を知る経験者の話を聞ける点でも貴重な機会となりました。なお、今回の講義はZoomを使って、(一社)日本船主協会のオフィスからオンラインで行っていただきました。
    講演のなかでは、海賊問題を語るうえで前提となる航海士の仕事、海運の役割をまずお話しいただきました。そのうえで世界における海賊の状況と実際の商船での対策や、ご自身の経験について講義をいただきました。受講生に対しては、現時点でも海賊が日本の物流における大きな脅威の一つであり、世界的にさまざまな対策も取られているものの、国際物流に対する現在進行形の問題であるという認識を持ってもらうことができました。今後、今回の講義が国際ビジネスを支える高度な職業人として必要な素養を涵養するための一つのきっかけになってほしいと考えております。

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    January 13, 2021 4:06 PM