拓殖大学「教育ルネサンス」改革改善への取組


01-3 教育・研究 - 各学部における実践的な職業教育の充実

2020年度 実践的な職業教育の充実

-ラテンアメリカの経済、2年ゼミ-

  • 科目名

    ラテンアメリカの経済、2年ゼミ

  • テーマ

    新たなビジネスモデルが中南米の未来を切り拓く

  • 実施日

    2020年10月19日(月)4限(ラテンアメリカの経済)、5限(2年ゼミ)

  • 担当教員

    竹下 幸治郎国際学部准教授

  • 講師

    中山 充 氏 〔ブラジル・ベンチャー・キャピタルCEO〕

  • 活動内容

    ラテンアメリカの経済の授業は、産業や企業の活動の視点からラテンアメリカ地域の経済への理解を深めようというものです。今回の授業では、ブラジルでベンチャーキャピタル(新興企業に出資するファンド)を立ち上げ、同国のスタートアップ(今までにないビジネスモデルで成長・拡大し、株式市場に上場したり売却したりする新興企業のこと)に出資しているBVC(ブラジル・ベンチャー・キャピタル) CEOである中山充氏をお招きしてブラジルを中心にしたスタートアップの動向や同国のポテンシャルを中心に話をしていただきました。
    授業では、ブラジルの将来のポテンシャルのみならず、ブラジルで唯一、日本人としてベンチャーキャピタルを操業した経験なども踏まえ、キャリアや仕事観についても話をしていただきました。
    ブラジルは、2050年には世界第5位のGDP規模になるとの予測(PWCによる)もあるなど、潜在力のある国です。農業大国として、あるいは大きな貧富の格差を抱えた国としても知られています。しかし最近では、社会課題解決にも役立つフィンテック(低所得者向けや零細企業向けのクレジットカード発行企業等)、配送アプリ(買い物代行等)を手掛ける企業など、サービス分野でスタートアップが存在感を見せていることが授業では紹介されました。また、広大な耕作可能地を持ち、比較優位を有している農業などの分野でも、アグテックと称する農業関係のスタートアップが活躍しており、農薬や益虫卵を散布するためのドローンを使ったスタートアップが紹介されました。
    参加した学生からは、「所得格差などの課題が多い国だがICTを使ったスタートアップが増えると、そうした課題も解決できると感じた」や「多くの日本企業がこんな大きなポテンシャルを有する国を見落としていることに驚いた」などのコメントが出されました。
    また、外資系コンサルなどを経てブラジルで企業された同氏のキャリアについての話を踏まえ、「海外での起業に際しては、未来についてのビジョンを持つことが大事ということが分かった」との感想も聞くことができました。

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    November 30, 2020 2:34 PM