拓殖大学「教育ルネサンス」改革改善への取組


01-3 教育・研究 - 各学部における実践的な職業教育の充実

2019年度 実践的な職業教育の充実

-中国ビジネス概論-

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  • 科目名

    中国ビジネス概論

  • テーマ

    「中国語のお仕事(航空関係)(警察関係)」

  • 活動期間

    2019年6月10日

  • 担当教員

    関口美幸 外国語学部教授

  • 講師

    森田 晶子 氏(フリーランス中国語通訳)

  • 活動内容

    「中国ビジネス概論」は、将来的に中国語を活かした仕事を考えている中国語学科「中国語ビジネスコース」の科目です。学生の中国語学習に対するモチベーションを上げるために様々な取り組みをしています。
    6月10日の授業では、台湾留学、国際結婚を経て、現在は司法通訳員として働く森田晶子氏にご自身の経験中心に講義を行ってもらいました。

①短大卒業後一念発起して台湾に語学留学
初めの頃は、授業についていくのも大変で、クラスでも落ちこぼれていたそうです。その時感じたことは、常に「中国語を習得したい理由」を考えながら勉強することが大事だということ。CAになるという目標を定めたことで、モチベーションを保って勉強することができ、中国語もみるみる上達したそうです。

②CAになるために
インターネットやスマートフォンのなかった時代の企業研究は自分の足を使い、あえて高い航空券を買って飛行機に乗るなど、高いお金を払うからには時間を無駄にすること無く、フライトの間に企業が力を入れているポイントや注意点などを探し見つけ、自分なりにまとめて就活資料を作ったとのことです。
自己PRは、日本語、中国語、英語で準備し、すぐに言えるように何度も頭の中でシミュレーションしていたそうです。

③台湾人男性と結婚して台湾に移住
中国や台湾は日本と家族観が違い、親戚付き合いに苦労したそうです。用事の有無にかかわらず毎日両親に電話し、週末には実家に帰るのが台湾の一般的家庭であり、台湾語(閩南方言)のできない森田氏は「晶子は台湾語ができないから」とよく家族から言われたそうです。台湾人との付き合いは、「1に情、2に理、3に法」だとのことです。

④日本で司法通訳員として
森田氏はご家族と日本に帰国し、現在は司法通訳をされ、警察での中国の方の取り調べなどでは、相手との信頼関係を作るのが重要であるとのこと。訛りで理解できない時などは、謙虚に相手と接しているそうです。
まずは、相手のことを理解しようという気持ちが大切で、仕事はお金を稼ぐだけではない、責任感、誠実さが重要とのことです。

【受講者の感想】
・方言が話せると相手との距離が近くなるというのは説得力がありました。自分も台湾に留学する前に何フレーズか台湾語を覚えようと思いました。
・努力すれば、できないことは何もないんだなあと思いました。
・一緒に仕事をする相手は選べないので、目の前の仕事に真剣になること、どこまで誠実でやさしく接することが大事だと思いました。

【教員の感想】
留学、結婚、仕事、全てに全力でぶつかる森田氏の姿勢に感銘を受けました。
子育てをしながら中国語を活かした仕事をすることは、特に女子学生に夢と希望を与えることになったと思います。

October 10, 2019 4:45 PM