拓殖大学「教育ルネサンス」改革改善への取組


01-3 教育・研究 - 各学部における実践的な職業教育の充実

2019年度 実践的な職業教育の充実

-3年、4年ゼミナール-

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  • 科目名

    3年、4年ゼミナール「異文化コミュニケーション研究」

  • テーマ

    障がい者と健常者のコミュニケーション -若年性認知症を乗り越えて-

  • 活動期間

    2019年5月23日

  • 担当教員

    長尾素子商学部教授

  • 講師

    認知症サポートグループ「おれんじドア」実行委員長 丹野智文氏

異文化コミュニケーションにおける「異文化」は、国だけでなく、性別をはじめ、年齢や職業、出身地や社会的地位などあらゆる違いを指します。
今回のゼミでは、宮城県で認知症患者が集い運営する「おれんじドア実行委員会」の代表を務める丹野氏をゲストに迎え、障がい者が自ら切り開いた健常者とのコミュニケーションに注目し、ご講演頂きました。
丹野氏は、自動車のトップセールスマンとして活躍中、39歳の若さで若年性アルツハイマー型認知症と診断され、一度は人生に絶望しながらも、現在も正社員として活躍され、さらに認知症サポートグループ「おれんじドア」実行委員長として、メディアを使った積極的な活動などを通じ、認知症の理解を広める活動に奮闘されています。
講演の前半ではトップセールスマンとしての実績と経験に基づく数多くのコミュニケーションの実践例が紹介され、後半では、若年性アルツハイマー型認知症と診断されてからの生き方について語られ、自ら人生を切り開く力はコミュニケーションによって可能だったことを強調されました。
多くの学生たちの率直な質問と活発なやり取りが展開され、フィードバックシートには、裏表いっぱいに感想や気づきが書かれていることから、コミュニケーションを学ぶ学生たちには、異文化コミュニケーターのロールモデルと映ったのではないでしょうか。

June 26, 2019 11:29 AM