拓殖大学「教育ルネサンス」改革改善への取組


01-3 教育・研究 - 各学部における実践的な職業教育の充実

実践的な職業教育の充実

-3年、4年ゼミナール-

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  • 科目名

    3年、4年ゼミナール

  • テーマ

    異文化組織におけるコミュニケーション戦略~交渉理論を用いた具体的なケーススタディ

  • 活動期間

    2018年11月29日

  • 担当教員

    長尾 素子

  • 講師

    谷口 正一郎 氏(Tokyo Global Gateway取締役・統括本部長)

ゼミナールの前半では、ゼミ生による「対人交渉」をテーマにした発表が行われました。それを受けて、谷口氏より、東京都英語村における実践的な交渉のケーススタディが披露されました。
ゼミ生が基礎的な理論を、そしてその理論を用いた交渉戦略を谷口氏がゼミ生と実践するという2部構成による授業展開となりました。
東京都英語村における実際のコミュニケーションのシナリオが示され、様々な条件下で双方にWin-Winの関係性を作るための高度なコミュニケーションスキルを学ぶよい機会となりました。
日頃、コミュニケーションを学んでいるゼミ生たちですが、実際のシナリオを用いて実践する機会はなく、組織で働く社員となったつもりで谷口氏に向き合っていました。
谷口氏は東京都英語村の統括本部長という要職にある一方で、首都大学東京大学院博士課程に在籍し、組織論やグローバル企業内のコミュニケーションについて研究されています。ゼミには、将来海外に出たい、英語を使った仕事につきたい、といった学生が比較的多く在籍しています。文化背景の異なる人たちと「働く」ためには、「英語を」話すだけでなく、「英語で」他者と向き合う姿勢についても指摘がありました。普段英語を学ぶ学生たちにとって、語学学修への新たな動機づけになったのではないでしょうか。外国人を含む異なる他者と交渉するには、相手が何を望んでいるのかといった「他者視点」を忘れてはいけないとの氏の主張は、普段ゼミで学んでいる「認知的複雑性」を身につけることの重要性を裏付けるもので、参加学生は、授業で学んだ理論と実践的なビジネスのつながりを改めて理解できたのではないかと思います。
最後に質疑応答の時間を設け、そこでも活発なやり取りが行われ、最後まで活気にあふれる授業となりました。授業後に、参加者はフィードバックシートを作成しましたが、ほとんどの学生が裏表いっぱいに感想、気づきを記入していました。

March 25, 2019 10:14 AM