拓殖大学「教育ルネサンス」改革改善への取組


01-2 教育・研究 - 各学部におけるゼミナール教育の充実と強化

ゼミナール教育の充実と強化

ー学生参加による地方創生の新しいカタチ
づくりー

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  • 学部・団体名

    国際学部 徳永達己ゼミナール

  • テーマ

    地方創生のカタチづくり

  • 実施期間

    2016年8月実施

  • 対象活動

    山梨県富士川町の空き家を活用したまちづくり(第1回目:韓国人留学生と山梨県富士川町の文化と触れ合う)

  • 参加人数

    徳永ゼミナール生および李知雨の計12名

 現在、地方の活性化を図るため地方創生が着目されています。私たち徳永ゼミナールは、開発途上国のインフラ整備や都市地方計画について学んでおり、ゼミにおける現場実習の一環として、国内の地方部のまちづくり活動に参加・支援することにしています。
 本年度は「地方創生のカタチづくり」というテーマを掲げ、現場として山梨県南巨摩郡富士川町の町づくり活動に参加・支援を行っています。
 今回は、まず始めに富士川町が実施する「日本を知るプロジェクト」に参加し、事業の運営に協力しました。 このプロジェクトは、富士川町と韓国の慶星大学間が陶芸活動などを通じて交流を深める文化教育交流協定に基づき、慶星大学の富士川町訪問に対するおもてなしをするとともに、日本の地方や富士川町の魅力について、国を超え同じ世代同士で語り合おうという企画です。また、今回は特別に文大宇ゼミの李知雨さんにも参加してもらい、一緒に両国の文化や言語の相互理解に努めました。

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一緒に焼物作りに挑戦

 ゼミ生は8月10日より12日にかけて慶星大学を受け入れるための事前の準備と調査活動を実施しました。そして慶星大学の教員および学生の計12名と8月23日より26日にわたり、富士川町の文化活動や農村地域における自然や生活に親しむよう国際交流活動を図りました。受け入れに際しては、韓国人留学生ためのウェルカムパーティを催して韓国×富士川町×拓大生で繋がったり、町内の増穂登り窯で富士川町伝統の工芸品に触れたりするなど極めて有意義な4日間を過ごすことが出来ました。
 このウェルカムパーティは、徳永ゼミナールが富士川町の町おこしの一環として提言したアイデアです。会場となった平林地区の住民の方々には全面的なご協力をいただき、町民方々とも有意義な交流を深めることができました。

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空き家の調査

 私達徳永ゼミでは、これからも引き続き富士川町と連携を図り、調査研究を通じてその地域にしかない魅力を発見し、「よそ者 若者 馬鹿者」の視点を忘れず観光のアイデアなど様々な政策提言していきたいと思います。また、町の抱える問題についても住民の方々と協力しつつ積極的にアプローチを試みていきたいと考えています。
 実際に、私たちの現地活動は今年の春から本格的に始まり、これまで、町施設の視察や現地の人々との交流、町役場との打ち合わせなどを通じて富士川町の魅力や課題を探り、町の課題の一つである空き家を活用するなど、地方創生が対象としている「現地」を実体験しています。
 今後は、空き家活用を絡めた観光ツアーの実施や、学生や外国人目線のメディアの構築をしていきたいと考えています。私たちの活動は現地の人々や町役場の方々、そして大学からの支援のもと成り立つものです。この貴重な経験を活かし、多くの方々に成果を還元すべく、これからも地域の人と共に考え、それを行動に移すことにより、地域の抱える課題解決に貢献していきたいと思います。

ゼミのメンバーにインタビュー

ゼミのメンバーにインタビュー.jpg国際学部国際学科 2年 高橋美憂
「長く 長く 続くような町づくりに」

 今回は、現場に行って活動することの重要さと地方が抱える課題について具体的に知ることができました。やはり、私達よそ者の若者が色々町おこしについて勝手に考えるだけでは何も生まれないし、何も分かりません。現地に足を踏み入れたことで、富士川町の雰囲気をリアルに感じることができました。また、私達の目的をお話した際の町の方々の反応や大きな協力を得て、実際に空き家に宿泊させていただくことができました。そして何より、活動を通じて多くの人から富士川町の町おこし活動の実態についてお話を伺うことができました。
 役場の方々が既にネット(ホームページやフェイスブック)などで富士川町を活気づけようと努力していること、富士川町には観光として訪れる価値のある自然やグルメ、温泉が数多く存在するということも、現地に行って詳しく知り得た情報です。これらの情報はネットで調べるには限界があると思います。何より人に情報を正しく伝えるには、実体験を通じて自分の言葉で語ることが大事なのだと思いました。
 私達のまちづくりの活動はこれからです。
 これまで、よそ者である私達に協力して下さった町民の皆さんに本当に感謝いたします。

山梨日日新聞に紹介!

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山梨日日新聞
富士川町Facebook:2016年8月30日付け記事【富士川町の魅力を学生が発信!】

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April 3, 2018 3:18 PM