拓殖大学「教育ルネサンス」改革改善への取組


01-3 教育・研究 - 各学部における実践的な職業教育の充実

実践的な職業教育の充実

-社会貢献・ボランティア活動について-

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  • 科目名

    クラスゼミナール

  • テーマ

    社会貢献・ボランティア活動について

  • 実施日

    2017年6月23日

  • 担当教員

    新田目 夏実

  • 参加人数

    (一時限目/二時限目合計) 287人

クラスゼミは大学の学習に必要なアカデミックスキルを身につける時間(一年生必修)であるが、6月23日の授業では、国際学部の理念である社会貢献・ボランティア活動の大切さと、キャリアとしてのNGO活動およびソーシャルビジネス(社会的企業)の実際を学ぶことを目的として授業を行った。まず新田目の紹介の後に、ユニカセ事務局長河村有紀氏に講演をしていただいた。河村氏の講演内容は以下の通りである。

1.NGOとソーシャルビジネスの違いについて

2.フィリピンの貧困家庭の子どもたちは学校に行くことが困難であり、また教育を受けてもよい就業先がないこと

3.そこで貧困家庭の子どもや元ストリートチルドレンたちに雇用先を提供するためにレストラン事業(ユニカセ)を立ち上げたこと

4.しかし、実際には本来家庭で学ぶはずの礼儀作法などから教えていること

5.ただし、単なるレストランではなく、バランスの取れた食事や安心・安全なメニューの提供など、現在のフィリピンの食文化の改善を目指していること

6.最後に河村氏自身のキャリアについて振り返り、コミュニケーション能力特に、積極性と柔軟性の大切さについて説明された。

河村氏には、一時限目と二時限目に二回講義をしていただいた。出席率は287人(全履修者の82%)であった。最後に学生にアンケートをしたが、「フィリピンの貧困家庭の子どもの置かれた深刻な状態がわかった」「浅く広くではなく深く寄り添うという思想に共鳴した」「自立するための英語力、ビジネスマナーやマーケティング能力の重要性がわかった」「食生活の大切さを理解した」といった回答が多く、一年次学生の問題意識を高めるにあたって大変効果的な授業となったことがうかがえる。

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April 3, 2018 2:00 PM